【1月27日 AFP】08年米大統領選の指名候補らの間で、イラク問題に対する見解は真っ二つに分かれている。共和党の候補がイラク戦争を「成功」と語る一方、民主党の候補は駐留米軍の撤退を強く訴える。

■共和党候補のコメント

「事実、米国のイラク政策は成功している」(ジョン・マケイン(John McCain)上院議員)

「イラクをアルカイダの巣くつとするわけにはいかない」(ミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ州知事)

 共和党の有力候補らは、開戦の論拠とされた大量破壊兵器の存在が確認されていないにもかかわらず、おおむねイラク戦争を正当化する見解を示している。また、ドナルド・ラムズフェルド(Donald Rumsfeld)前国防長官の下で悪化した情勢も、前年1月にジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領が発表した駐留米兵の「増派」政策により持ち直したとしている。

 一方、民主党の候補は全員、大統領就任後1年以内に駐留米軍を撤退させると口をそろえる。

■民主党候補のコメント

「わたしは一貫して、この戦争に反対してきた。2009年末までに駐留米軍を完全撤退させる計画を立てている」(バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員)

「大統領に就任後60日以内に撤退を始める。責任を持って注意深く事を進め、2009年末にはほぼ完全に撤退させたい」(ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員)

 今回の大統領選では、米国民の関心はもっぱら経済をはじめ内政問題への各候補の対応に向けられており、これまでイラク戦争は重要な論点として浮上してこなかった。しかし、イラクの状況について見られるわずかな進展の兆しは、共和党と民主党の候補者を取り巻く政治状況を変化させつつある。(c)AFP