【1月23日 AFP】英ロンドン(London)の高等法院で開かれている故ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)死因究明検死審問で22日、事故の数か月前に元妃の執事がカトリック神父にイスラム教徒との結婚の可能性について尋ねていた事実が明らかになった。

 証言を行ったのはロンドン市内ケンジントン(Kensington)のカーメライト教会(Carmelite Church)のアンソニー・パーソンズ(Anthony Parsons)神父。

 同神父によると、1997年のある夜、ダイアナ元妃の執事、ポール・バレル(Paul Burrell)氏から連絡があり、同氏の自宅を訪れたところ、会話の流れのなかで同氏から「イスラム教徒とカトリック教徒でない者がカトリック教会で結婚式をあげることは可能か」と尋ねられた。この時、相手の男性の身元について具体的な言及はなく、神父はバレル氏の真意を測りかねたという。

「いつバレル氏から質問を受けたのか正確には覚えていないが、この頃ダイアナ元妃が事故死してしまい、この問題は以後取り上げられることはなかった」(パーソンズ神父)

 元妃の執事、ポール・バレル(Paul Burrell)氏は、前週行われた同審問で、元妃が結婚相手の「本命」と考えていたのは死亡当時交際していたドディ・アルファイド(Dodi Fayed)氏ではなく、パキスタン系の心臓外科医ハストナ・カーン(Hasnat Khan)氏だったと証言している。(c)AFP