【1月22日 AFP】アカデミー賞とは正反対に、その年の「最もひどい映画作品および出演者」に贈られるゴールデン・ラズベリー(Golden Raspberry)賞(ラジー賞)のノミネート結果が21日に発表された。今年はリンジー・ローハン(Lindsay Lohan、21)とエディ・マーフィー(Eddie Murphy)が“注目株”とされている。

 ローハンは、主演のホラー映画『I Know Who killed Me』で最低主演女優賞にノミネート。同作品はそのほか、最低映画賞、最低脚本賞、最低監督賞、最低スクリーン・カップル賞の各部門でも有力候補とされている。

 ローハンは過去に『The Last Show』や『ミーン・ガールズ(Mean Girls)』、『Freaky Friday』などの人気作品にも出演しているが、最近は私生活でタブロイド紙を賑わせ、高評価の演技も影を潜めている。

 一方、エディ・マーフィーはコメディ『マッド・ファット・ワイフ(Norbit)』で、最低主演男優賞、最低助演男優賞、最低助演女優賞、最低脚本賞、最低スクリーン・カップル賞の最多5部門にノミネートを果たしている。この作品は、大好きな女性との恋が叶わずに、巨漢の花嫁(マーフィーの2役)と結婚してしまう気弱な男性を描いたもの。前年は『ドリームガールズ(Dreamgirls)』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたが、受賞を逃したのは、『マッド・ファット・ワイフ』のせいだとの指摘もある。

 そのほか、今年は新たに「最低ホラー映画賞」が設けられ、『羊たちの沈黙(Silence of the Lambs)』の続編、『ハンニバル・ライジング(Hannibal Rising)』などがノミネートされている。

 ゴールデン・ラズベリー賞も授賞式が行われるが、受賞者が出席することは滅多にない。授与されるのは、ラズベリーを模したプラスチックの像に上から金色の塗料をスプレーしたもので、主催者によれば製造原価は4ドル89セント(約520円)程度だという。(c)AFP