【1月14日 AFP】2008年米大統領選の各党指名候補争いに関する最新の全米調査で、共和党ではジョン・マケイン(John McCain)上院議員が、民主党ではヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員が、それぞれ序盤戦での挫折にもかかわらず優勢との結果が示された。

■共和党マケイン氏、ニューハンプシャー勝利で大躍進

 13日に公表された米CBSニュースとニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙による共同世論調査によると、共和党では前週ニューハンプシャー(New Hampshire)州での予備選での勝利を受け、マケイン候補が全米で33%の支持率を獲得、18%で2位のマイク・ハッカビー(Mike Huckabee)元アーカンソー(Arkansas)州知事をリードしている。

 民主党候補との11月の本選で最も勝ち目があるのはマケイン候補との認識は、共和党内の保守派だけではなく穏健派の間でも広がっており、12月調査の7%から一気に41%に跳ね上がった。

 しかし、回答者の72%は「まだ考えを変える可能性がある」と答え、また43%は「強力に」他の候補者を支持していると答えていることから、指名争いには依然、決着のつく気配はない。

■民主党はクリントン候補、2桁リードか

 同調査で一方の民主党側では、クリントン上院議員への支持率が42%で、27%のバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員を2桁の差をつけて引き離しているとの結果が出た。ジョン・エドワーズ(John Edwards)元上院議員はさらに離され、11%で3位となっている。
 
 しかし、ABCニュースとワシントン・ポスト(Washington Post)紙による別の調査によると、クリントン候補のリードはより少ない差だという結果となっている。

これによると、クリントン候補とオバマ候補の支持率はそれぞれ42%と37%で、1か月前の調査よりクリントン候補の支持率は11ポイント減った一方、逆にオバマ候補の支持率は14ポイント増えた。

 いずれの調査も1月9日から12日にかけて実施された。(c)AFP