【1月12日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)とボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)は現地11日、ボルトンに所属するフランス代表のニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)のチェルシーへの移籍契約に合意したことを発表した。

 チェルシーはホームページ上で「チェルシー・フットボール・クラブとボルトン・ワンダラーズの両クラブはニコラ・アネルカの移籍条件について合意したことを正式に発表致します」と声明を発表した。また、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)は、アネルカがプレミアリーグでは5チーム目の所属クラブとなるチェルシーと移籍金1500万ポンド(約32億円)で4年半の契約を結んだと報じている。

 アネルカが12日に行われるトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦に間に合うよう、アネルカ自身の条件面の合意を得たいと考えているチェルシーのアブラハム・グラント(Avram Grant)監督は、「チームにもう一人のストライカーを加えたいと考えていたのは隠すようなことではありません、彼は良いストライカーです」と語り、新たなストライカーを欲していたことを認めている。

 チェルシーは、1月20日に開幕を控える2008アフリカ・ネイションズカップ(the African Nations Cup 2008)・ガーナ大会に出場するためコートジボワール代表のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)やサロモン・カルー(Salomon Kalou)を欠いており、さらにアンドリー・シェフチェンコ(Andriy Shevchenko)は足首に怪我を抱えている。

 気性の激しい選手として知られるアネルカは、ともすれば監督にとって厄介な事態を引き起こす場合もあるが、グラント監督は「定着できると確信が持てなければ、彼を移籍させようとしたりはしません。彼は良いフィニッシャーですが、ゴールを決めるだけでなくアシストができて対応力の有る選手です。どんなシステムでも、どんな選手とでもプレイできます」と語り、チームに定着できると自信を覗かせている。

 2006年8月にトルコのフェネルバフチェ(Fenerbahce)から4年契約、移籍金800万ポンド(当時約17億円)でボルトンへ移籍したアネルカは、07-08シーズンはこれまで22試合に出場し11ゴールを記録している。プレミアリーグではアーセナル(Arsenal)、リバプール(Liverpool)、マンチェスター・シティ(Manchester City)で活躍したアネルカはレアル・マドリード(Real Madrid)在籍時の1999-2000年シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)で優勝を果たしている。(c)AFP