【12月27日 AFP】ロシア政府がロシア版のサンタクロース「ファーザー・フロスト(Father Frost)」を信じる子どもたちの救済のために、「ファーザー・フロスト」の存在を否定するテレビCMの取り締まりに乗り出した。

 政府系日刊紙ロシア新聞(Rossiiskaya Gazeta)が27日報じたところによると、問題となったのは、家電製品チェーンEtoのテレビCM。CMは、「この世にファーザー・フロストは存在しない」と断言している。

 しかし、連邦独占禁止局(Federal Anti-monopoly Service)は、これが子どもたちの両親や教育指導者らへの信頼を損ねる言動を禁じた法律に抵触すると判断した。

 Andrei Kashevarov副局長は、EtoのテレビCMについて「親が嘘を言っているとの印象を子どもたちに与えかねず、親子の関係を損ねる恐れがある」と語っているという。

 これに対しEto側は、広告は中年層を対象としたものだとして反論している。(c)AFP