【12月27日 AFP】アイルランド出身のロック歌手で活動家のボブ・ゲルドフ(Bob Geldof)氏は独ビルト(Bild)紙の取材に応じ、今年ドイツで開催された2つの国際会議におけるアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の援助要請について、数百万のアフリカ人の命を救った可能性があると評価した。取材内容は27日付の同紙に掲載される。

 メルケル首相が議長を務めた6月の主要国首脳会議(G8)では、アフリカでのエイズ、マラリア、結核対策として600億ドル(約6兆8000万円)の支援が決定。

 また9月の「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria)」のドナー国会議でも、今後3年間で97億ドル(約1兆1億円)の拠出が決まり、ドイツは今後3年間で6億ユーロ(約990億円)の拠出を表明している。

 ゲルドフ氏はメルケル首相が欧州の「政治階級」に「アフリカへの理解」を広げたと評価した。

 同氏はアフリカ諸国の窮状を訴えた1985年のチャリティーコンサート「ライブエイド(Live Aid)」を主催し、英国でナイトの称号を受けた人物。(c)AFP