【12月14日 AFP】台湾の超高層ビルからパラシュートを使って飛び降りたオーストリア人のフェリックス・バウムガルトナー(Felix Baumgartner)さん(38)に対し、同国の移民関連当局は13日、バウムガルトナーさんの今後の入国を禁止することを明らかにした。移民法に違反したことと、公共の安全を脅かしたことが理由とされている。

 パラシュートを使って高い所からジャンプするスポーツ「ベースジャンプ」で知られるバウムガルトナーさんは11日、現在世界一の高さを誇る台湾の超高層ビル「台北101(Taipei101)」(508メートル)から当局の許可を得ずにジャンプ。5秒間フリーフォールした後にパラシュートを開き、予定通り立体駐車場の屋根に着地した。

 ジャンプした直後に空路で香港(Hong Kong)に逃走したバウムガルトナーさんは、ジャンプしたあとで逃走するという「極秘」計画を立てていたと告白。パラシュートはジャンプする前日、トイレの天井裏に隠していたという。

 バウムガルトナーさんは1999年、当時世界一高かったマレーシアのペトロナス・ツイン・タワー(Petronas Twin Towers)と、ブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の巨大なキリスト像からもジャンプしている。(c)AFP