【12月13日 AFP】MLBボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)の遊撃手ミゲル・テハダ(Miguel Tejada)が、5選手とのトレードでヒューストン・アストロズ(Houston Astros)に移籍することが12日に明らかとなった。

 アストロズのジェネラル・マネージャー(GM)を務めるエド・ウェイド(Ed Wade)氏は「我々は得点を生み出し、打線の中核で絶対的な力となるオールスター遊撃手を獲得した。

 2007年に戦列を離れた僅かな時間は例外として、ミゲルはこれまで全ての試合の全イニングにおいて全力でプレーしてきた。彼をラインアップに据えることで攻撃陣は強固なものとなり、とてもタフな打順を組むことができる」と語っている。

 テハダの打撃はオリオールズに移籍した初年度の2004年から下降線を辿っていると見られており、過去2年の間には数多くのトレードの噂があった。

 一方、計4度のオールスターゲーム出場を誇るテハダを放出したことで、オリオールズは契約が残っていた2年分の年俸3200万ドル(約36億円)の支払いから解放され、同時に外野手のルーク・スコット(Luke Scott)、右腕投手のマット・アルバース(Matt Albers)とデニス・サーフェイト(Dennis Sarfate)、左腕投手のトロイ・パットン(Troy Patton)、マイナー選手のマイク・コンスタンツォ(Mike Costanzo)を手に入れている。

 オリオールズの最高執行責任者(COO)を務めるアンディ・マクフェイル(Andy MacPhail)氏は、MLBの公式サイト(MLB.com)上で「ミゲルのような偉大な選手をトレードで放出するのは簡単な決断ではない。これは変化の合図だ」と語っている。

 現在31歳のテハダは2007シーズンは故障もあり打率.296、18本塁打、81打点に終わり、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)時代の1998シーズン(打率.233、11本塁打、45打点)以来最低の成績に終わっている。

 テハダはアスレチックスとオリオールズで過ごした11年間で通算打率.287、258本塁打、1033打点を記録し、自己最多となる34本塁打をマークした2002年にはアメリカン・リーグのMVPに輝いている。 (c)AFP