【12月6日 AFP】スウェーデンのポップ・グループ、アバ(ABBA)の博物館「アバ・ザ・ミュージアム(ABBA the Museum)」が2009年6月3日、同国の首都ストックホルム(Stockholm)にオープンすることが決定した。

 博物館設立の計画は2006年に発表されていたが、発起人のエヴァ・ヴィーゲンハイム・ヴェストマン(Ewa Wigenheim-Westman)とウルフ・ヴェストマン(Ulf Westman)夫妻が、5日に詳細を明らかにした。

 ビョルン・ウルヴァース(Bjoern Ulvaeus)、ベニー・アンダーソン(Benny Andersson)、アグネタ・フォルツコグ(Agnetha Faeltskog)、フリーダ・リングスタッド(Anni-Frid Lyngstad)の4人からなるアバは、「マネー、マネー、マネー(Money, Money, Money)」、「恋のウオータールー(Waterloo)」、「悲しきフェルナンド(Fernando)」、「ダンシング・クイーン(Dancing Queen)」などのヒット曲で1970年代に世界的な人気を博したグループ。今回のプロジェクトに関して4人は正式に参加はしていないが、衣装、楽器、音楽などを提供するという。

 2009年6月3日から7日まではオープニングウィークと称するイベントが行われる。最新技術やマルチメディアを駆使した館内には、来場者が歌って踊って楽しめるコーナーもある。アバがレコーディングをしていたストックホルムの「ポーラー・スタジオ(Polar Studio)」に似せた部屋では、ヒット曲を自分の声で録音できるほか、ディスコルームでは皆の前で踊ることもできる。

 さらに、上げ底ブーツやスパンコールを散りばめたベルボトム、ボディコンのパンツスーツなど、アバお馴染みの衣装を展示したコーナーもある。アバが世界を席巻した1976-78年に関する展示には、広いスペースが割かれるという。

 博物館となるのはSoedermalm島で昔税関として利用されていた「Tullhuset」と呼ばれる3階建ての建物で、バルト海に面しており、ストックホルム市が貸し出す。総面積は6500平方メートルで、展示スペース以外に、カフェや売店も入る。2億クローナ(約34億5000万円)に上ると予想される総建設費は市が負担するという。(c)AFP/Sophie Mongalvy