【11月30日 AFP】(写真追加)パキスタンのベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相は29日、AFPの電話取材で、自身のパキスタン人民党(Pakistan People's PartyPPP)議会派は2008年1月8日に実施される総選挙に参加する方針だが、今後ボイコットする可能性もあると明らかにした。

 ブット元首相は、「わたしたちは民主化プロセスの進展に向け、選挙の信用を高めるために、また不正が行われた場合はそれを立証するために、総選挙に参加する必要があると考えている」としたが、一方で「PPPは心から参加を望んでいるわけではなく、今後ボイコットする可能性もある」とも述べた。

 ブット元首相はまた、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領が選挙日程を発表し、陸軍参謀長を辞任したことに加え、12月16日に非常事態宣言を解除すると発表したことを歓迎。

 「これらは確かに信頼構築に向けた措置だ」とした上で、「自由で公正な選挙が確実に実施される制度の設置など、さらなる取り組みが必要」との見解を述べた。

 これに先立ち、ナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相は、野党連合「全党民主化運動(All Parties Democratic Movement)」 は総選挙をボイコットすると表明した。PPPは野党連合に含まれていない。(c)AFP