【11月30日 AFP】レバノン国会は29日夜、30日に予定されていた大統領の選出を一週間延期し、12月13日の現地時間午後1時(日本時間午後8時)から開催すると発表した。与野党間の合意に向けて協議の継続が必要なためとしている。

 選出延期は9月以来6回目。24日午前0時をもってエミール・ラフード(Emile Lahoud)大統領が任期満了で退任して以降も、親欧米・反シリア派の与党多数派と、親シリア派でイスラム教シーア(Shiite)派原理主義のヒズボラ(Hezbollah)率いる野党の間で人選に合意が成り立たず、同国は権力の空白状態が続いている。

 発表に先だって、キリスト教系野党の自由愛国運動のミシェル・アウン(Michel Aoun)党首が29日、ミシェル・スレイマン(Michel Sleiman)軍司令官を大統領候補に推す意向を表明。「与野党が合意できれば、スレイマン司令官が統一候補となる」と述べ、調整が進みつつある様子を示唆した。(c)AFP/Paul Kattan