【11月28日 AFP】スリランカの中心都市コロンボ(Colombo)で28日、体の不自由な女が下着に隠し持っていた爆発物を福祉・社会開発省で爆破させ、警備員少なくとも3人が負傷した。

 警察発表によると、女は北部の分離独立を目指すタミル人反政府武装組織「タミル・イーラム解放のトラ(Liberation Tigers of Tamil EelamLTTE)」のメンバーで、厳重な警備が敷かれたダグラス・デワナンダ(Douglas Devananda)福祉・社会開発相の執務室に入ろうとしたが、警備員に阻止されたことから自爆した。

 この日は一般開放日に当たり、デワナンダ福祉・社会開発相は省内で市民らと面会中だったが、避難してけがはなかった。

 国防省は「午前8時5分、LTTEの体の不自由な女の自殺部隊要員がデワナンダ氏の執務室で自爆した」との声明を発表した。

 重体2人を含む負傷者は、市内の総合病院に搬送された。

 LTTEの指導者、ベルピライ・プラバカラン(Velupillai Prabhakaran)議長は前日、和平交渉は時間の無駄だと宣言し、「大量虐殺」政府に反撃すると明言していた。

 議長は「タミル国家を破壊しようとするものは誰であれ、最後には、自分自身の破滅に直面せざるを得なくなるだろう」と警告していた。(c)AFP/Mel Gunasekera