【11月25日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は24日深夜、27日に米国アナポリス(Annapolis)で開催される中東和平国際会議に出席するため、米国に到着した。

 同議長は同日午後11時30分(日本時間25日午後1時半)ごろ、ワシントンD.C.郊外のアンドリュー空軍基地(Andrews Air Force Base)に到着した。

 アッバス議長は搭乗の際、記者団に対し、「パレスチナの人々の独立国家への夢を実現させるためアナポリスに向かう」と語った。

 さらに、同会議が、米国や欧州連合(EU)などが支援する和平案(ロードマップ)、アラブ諸国の主導権、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領が提唱するパレスチナ国家の独立に対する構想など、中東危機解決に向けた国際的解決策の履行につながればとの期待を示した。

 また、同会議に出席する多くの国が「国際社会が和平プロセスへの支援を決意している」と語った。

 アッバス議長とイスラエルのエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相は、ブッシュ大統領主催で開かれる同会議の主要出席者。会議ではパレスチナとイスラエルの和平プロセス交渉の再開を目指す。

 22日にエジプトで開かれたエジプトのホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)大統領、ヨルダンのアブドラ国王(King Abdullah II)、アッバス議長による首脳会談で3者は、会議の成功に「楽観的」な見方を示している。(c)AFP