【11月25日 AFP】ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)のザシャチコ(Zasyadko)炭鉱で18日未明に発生したガス爆発事故で、最終的な死者数は100人に上った。ロシアのインタファクス(Interfax)通信が24日、報じた。

 ウクライナ非常事態省の地元支部も、この事故での犠牲者数は100人と正式に発表した。また、これまでに89人の遺体が回収されているが、残る11人については現在も炭鉱内に残されたままだという。

 労働者保護委員会によると、24日現在、炭鉱作業員38人が入院中で、うち1人が重体となっている。

 事故は18日、ウクライナの3大炭鉱の1つ、ザシャチコ炭鉱の地下約1000メートルで発生、同国独立以降、最悪の炭鉱事故となった。

 同国で発生する炭鉱事故の大半はメタンガスの蓄積によるもので、メタンガスは坑道内で突然発生する可能性があるという。2000年にはBarakovの炭鉱で同様のガス爆発が発生し、80人が死亡した。

 また、ウクライナの炭鉱は財政難で、機材も老朽化しており、世界的にみても危険性が高いとされている。(c)AFP