【11月24日 AFP】米国の映画スタジオ大手5社が、中国のウェブサイトおよびインターネットカフェを相手取り、制作した映画が不正ダウンロードされているとして訴訟を起こしたことが分かった。米エンターテインメント誌「バラエティ(Variety)」が23日報じた。

 原告団は20世紀フォックス(20th Century Fox)、ウォルト・ディズニー(Walt Disney)、パラマウント・ピクチャーズ(Paramount Pictures)、コロンビア・ピクチャーズ(Columbia Pictures)、ユニバーサル・スタジオ(Universal Studios)の5社。北京(Beijing)のJaboo Interactive Services and Technology と上海(Shanghai)のインターネットカフェ「East Cybercafe」を相手取り、9月28日に上海の裁判所に提訴したという。

 訴えによると、Jabooは『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl)』、『X-Men 2』、『ナイト ミュージアム(Night at the Museum)』など、計13作品を不正にダウンロードさせたとされる。

 同誌は原告団が、1作品につき2万7000ドル(約290万円)の損害賠償のほか、弁護士費用、訴訟費用を含めた計43万2000ドル(約4680万円)の支払いを要求したと報じている。

 米国はかねてから、中国政府による著作権侵害取締が手ぬるいとして非難しており、世界貿易機関(World Trade OrganizationWTO)で知的所有権論争を繰り広げている。(c)AFP