【11月19日 AFP】台湾政府高官多数を巻き込んだ公金横領事件で、汚職と文書偽造の罪に問われた呂秀蓮(Annette Lu)副総統(63)の初公判が19日、台北(Taipei)の地方法院で開かれた。

 呂被告は2000年12月から2006年5月にかけ、偽の領収書1000枚以上を使って特別費60万台湾ドル(約200万円)を請求したとして起訴された。

 出廷を前に呂被告は、特別費を使える立場にあるほかの政府高官6500人も同じことをしているとして、無罪を主張した。

 この事件では呂被告のほか、与党・民主進歩党(民進党、Democratic Progressive PartyDPP)党首の游錫コン(Yu Shyi-kun)前主席と、陳唐山(Chen Tan-sun)元外交部長も9月に汚職と文書偽造の罪で起訴された。公判の期日はまだ未定。

 汚職で有罪になれば7年以上の禁固を言い渡される可能性がある。偽造罪では最高で7年の禁固が定められている。(c)AFP