【10月27日 AFP】エールフランス(Air France)の客室乗務員によるストライキ3日目を迎えた27日、欠航が相次ぐなか多数の乗客が空港で夜を明かすなど、長期休暇が始まったフランス各地の空港では混乱が生じている。

 パリのシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港では、数百人が空港で夜を過ごすはめになった。パリの2つの空港を管理するAeroports de Parisは各店舗に「できるだけ遅くまで」開店するよう要請し、一晩中飲食物が手に入るよう手配したという。同日午前中には2つのメインターミナルでチェックインが大幅に遅れた。不満を募らせた乗客が就業中の職員に怒りをぶつける場面もみられた。

 乗務員が所属する労働組合は25日、賃金と労働条件の向上を求めストを開始。ストには4分の3以上が参加したという。26日に同社幹部と労働組合代表は4時間にわたり交渉を行ったが、溝を埋めることはできなかった。エールフランスは労働組合3団体に対し、スト交渉決裂を理由に4500万ユーロ(約74億円)の損害賠償を求める訴えを起こすことを検討しているという。(c)AFP/Isabel Malsang