【10月26日 AFP】フィリピンのグロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領は25日、在任中の不正蓄財などで終身刑判決を受けていたフィリピンのジョセフ・エストラダ(Joseph Estrada)前大統領に対し、恩赦を与えると決定した。

 大統領報道官によると、70歳になった囚人を釈放する政府方針に基づき、エストラダ前大統領が公職に就かないことに合意したことなどが恩赦の理由だという。前大統領の支持者の恩赦を求める政治的圧力に関しては言及しなかった。

 エストラダ前大統領はこの数日前、アロヨ大統領に対し「国益にかなう」として恩赦を求めていた。

 ルイサ・エヘルシト(Luisa Ejercito)前大統領夫人は、国営テレビのインタビューで、恩赦発表後に前大統領から「(26日に)昼食を食べに帰るよ」と電話があったと語った。(c)AFP/Mynardo Macaraig