【10月12日 AFP】イラク駐留米軍は12日、11日にバグダッド(Baghdad)北西部で行った空爆で、女性や子ども少なくとも15人が死亡したことを明らかにした。空爆は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装組織のメンバーを狙ったものだという。イラク戦争開戦以来、個別の米軍の作戦による民間人被害としては最大の犠牲者数となった。

 米軍の発表によると、現場はバグダッドの北西約100キロにあるタルタル(Tharthar)湖付近。武装勢力が付近で会合を行うという情報を入手し、偵察で事実関係を確認した後、攻撃を実行した。最初の空爆で戦闘員とみられる4人を殺害し、その後、タルタル湖南部の別の場所に移動した武装勢力と銃撃戦になったとしている。

 このとき、米軍主導の多国籍軍が「自衛のために空からの威嚇攻撃を要請」し、2度目の空爆が行われた。戦闘終結後に、「戦闘員とみられる15人のほか、女性6人と子ども9人の死亡を確認」した。また女性1人、子ども3人が負傷、戦闘員とみられる1人を拘束したとしている。負傷者は多国籍軍の医師の治療を受けており、軍では現場の検証を行っているという。

 イラク駐留米軍のBrad Leighton報道官は、「民間人の被害に遺憾の意を表する。テロリストらは意図的に、罪のない女性や子どものいる場所で活動していた」と述べた。(c)AFP