【9月30日 AFP】米ゼネラル・エレクトリック(General ElectricGE)のヘルスケア事業部門であるGEヘルスケア(General Electric’s Healthcare)は、同社の超音波機器がインド国内で女児の中絶を助長しているとして非難されていることについて、問題解決に向けた対策を講じるとの意向を示した。

 GEヘルスケアは、数百万ドル規模ともいわれるインド国内の超音波機器市場で、50%近くのシェアを占めている。

 インドでは、胎児の性別判定は、医学的な理由で実施する場合を除いて法律で禁止されているが、現実には、超音波機器を用いた胎児の性別判定が広く普及している。

 ある活動家は、GEヘルスケアなどの医療機器関連企業が、インドで根強く残る男児の出生を望む傾向を利用して同国内で超音波機器を積極的に販売していると語る。

 GEヘルスケアは、自社は規制当局でない以上、女児中絶を禁止する法律の施行に責任を持つことはできないとしている。

 その一方で、3日間にわたって開催された女児中絶に関するセミナーに出席したインドGEヘルスケアのV. Raja社長は「法に関していえば、当社は100%順守している」とした上で、「当社としてはこれまで以上の対応をし、さらには、いろいろな意見に注目していきたいと考えている」と語っている。(c)AFP/Parul Gupta