【9月6日 AFP】米格付けムーディーズ・インベスターズ・サービス(Moody’s Investors Service)は5日、日産自動車(Nissan Motor Co)の長期債務格付けを「BAA1」から「A3」に引き上げたと発表した。見通しはポジティブ。

 ムーディーズは今回の格上げに関し、日産の、製品ポートフォリオの強化とコスト削減努力を背景にした、資本構造と収益の安定性の中期的な改善を反映したとのコメントを出している。

「3A」の格付けは、日産が借入金の返済能力が高く、経済状況等に応じた変化を受け入れることができることを示している。

 ポジティブの見通しは、日産が成長性の高い新興市場で競争力を最大化することで、市場での地位を一層強化するであろうとのムーディーズの予想に基づいている。

 日産は2006年、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)社長の下での初めての減益となり、さらにホンダ(Honda)に自動車業界第2位の地位を明け渡した。今回は業績回復を目指す中での格上げとなった。(c)AFP