【8月30日 AFP】米ネバダ(Nevada)州で毎年行われている「バーニングマン・フェスティバル(Burning Man Festival)」の会場で、目玉となる高さ約12メートルの木製人形が放火により燃やされる事件があった。同州警察当局が28日明らかにした。

 事件があったのは28日未明、リノ(Reno)市北方150キロのブラックロックデザート(Black Rock Desert)のフェスティバル会場で、数千人の参加者が月食に見とれている間に放火されたという。

 ネバダ州パーシング郡(Pershing County)の保安官事務所によると、放火と爆発物の不法所持の容疑でサンフランシスコ(San Francisco)出身のPaul Addis容疑者(35)の身柄を拘束したという。

 フェスティバル事務局によると、「ザ・マン(The Man)」と呼ばれる木製人形の修復には2日ほどかかるが、フェスティバルは予定通り続行する。

 同事務局のAndie Grace広報担当は「我々にはスケジュール通りにイベントを続行する手段も意志もある」と決意を示し、「ザ・マン」を燃やすイベントは予定通り来月1日の夜に行うと話した。

 バーニングマン・フェスティバルは1986年、サンフランシスコ(San Francisco)のベーカービーチ(Baker Beach)で初めて開催された。今では、毎年4万人の参加者が訪れる人気イベントになっている。(c)AFP