【8月29日 AFP】故ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)と交際相手のドディ・アルファイド(Dodi Al Fayed)氏がパリ市内で交通事故死してから10年目にあたる31日、ドディ氏の父親でエジプト人の大富豪モハメド・アルファイド(Mohamed Al Fayed)氏は一族と共に、自身が所有するロンドンの老舗百貨店ハロッズ(Harrods)で2分間の黙とうを捧げる。

 この日、ハロッズの店舗には英国とエジプト両国の半旗が掲げられ、ショーウィンドウには2人を記念する品々が特別に展示されるという。一族が主催する黙とうは午前11時から行われる予定で、店員や来店者も、2人を忍ぶことが出来る。

 また、店内には、2人を永遠に記憶するため「ダイアナメモリアル」が常設されており、キャンドルで灯された2人の銅像や写真が飾られている。

 モハメド氏は、2人の死亡事故は、皇位継承権第2位にあるウィリアム王子の実母である元妃とイスラム教徒であるドディ氏との結婚に反対する、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の夫、フィリップ殿下(Prince Philip)らの組織的な陰謀により殺されたと主張している。

 31日にはダイアナ元妃没後10周年の追悼式典が行われるが、ダイアナ元妃の息子であるウィリアム王子(Prince William)とヘンリー王子(Prince Henry)からモハメド氏への招待はないという。しかし、モハメド氏の娘でドディ氏の異母姉妹にあたるカミラ(Camilla)さんは招待されている。(c)AFP