【8月28日 AFP】6月から南アジアを襲っていた、モンスーンによる豪雨と雪解け水で引き起こされた洪水の死者数は、27日までに約3200人に上っている。また、インド政府によると、同国内ではいくつかの河川が依然としてはんらんしているという。

 インドの災害対策当局の発表によると、最も被害の大きい地域の1つ、同国東部ビハール(Bihar)州では2000万人が被害にあったとされ、死者数は約500人に上っている。また、80万人以上が、現在も政府が設置した避難所に収容されており、救助活動のために数千隻のボートが動員されているという。

 現地通信社PTIPress Trust of India)によると、ビハール州を流れる、ガンジス川(Ganges)やほかの主だった河川は、依然として危険水位を越えている状態だという。

 インド政府は、モンスーンによる洪水で、6月以降、約2200人が死亡し、数百万人以上が避難を余儀なくされていると発表した。

 過去10年余りで最悪の洪水に見舞われている隣国バングラデシュでは、前月709人の死者が出ており、死者数はモンスーンの時期に入って合計835人に上っている。同国の保健省が発表した。だが、洪水被害を受けた39の地域のほとんどで、すでに水位は下がっている。

 ネパールでは、内務省関係者によると、6月以来151人が死亡し、6万8000世帯が被害を受けているという。(c)AFP