【8月24日 AFP】現在「Sweet Escape」ツアー中の歌手グウェン・ステファニー(Gwen Stefani)が21日、クアラルンプール(Kuala Lumpur)公演を行った。ステージに登場したグウェンは、事前の「約束」通り通常の大胆なファッションを控え、肌の露出が少ない衣装でパフォーマンスを行った。

■ミニスカートにはタイツを

 この日、グウェンは“グッド・ガール”になるという約束通り、露出を控えたファッションでパフォーマンスを披露。タイトなトップスにはジャケットを合わせ、ドレスとミニスカートの下にスポーティなレオタードやタイツを着用した。

 グウェンはステージ上から、伝統的な衣装に身を包んだムスリムの母娘や、コンサート開催決定当初に抗議した学生団体のメンバーに向かって「私は今夜、皆さんから強いインスピレーションを得ています。あなたたちは本当にすばらしいオーディエンスです」と語りかけた。さらに、夫でロックミュージシャンのギャビン・ロスデイル(Gavin Rossdale)の親戚がクアラルンプールにいるためマレーシアに特別な親しみがあると述べ、小さなマレーシア国旗を振りながら、現地の言葉で「ありがとう」と言った。

■「定番衣装」に抗議の声

クアラルンプール公演が決定した時、1万人ほどのイスラム系学生らが在籍する「National Union of Malaysian Muslim Students」から、肌を露出した「定番の衣装」でのパフォーマンスがイスラム教倫理観に反するという抗議の声があがった。さらに、野党の全マレーシア・イスラーム党(Pan-Malaysian Islamic Party)からも「マレーシアの若者の性的秩序を乱しや堕落を助長する」とコメント。これを受け、グウェンはトラブルを回避するため「控えめな衣装」を着ることを約束した。

 グウェンは、地元のエンターテイメント誌のインタビューに対し、「過去そのような反対に遭ったことは一度もない」と話している。「音楽業界に身を置いて20年になりますが、私を誤解している人々の反対に直面するのは今回が初めてです。私は“バッド・ガール”ではありません。」(c)AFP