【8月17日 AFP】中国北東部の遼寧省(Liaoning)瀋陽(Shenyang)で行われていた北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の非核化作業部会は17日、2日間にわたる日程を終了。米首席代表クリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補は報道陣に対し、「個人的意見だが、年内には第2段階の措置を達成できるだろう」と意気込みをみせた。

 16日夜には「(非核化に向けた段階として)難しい局面に入った」と後ろ向きな姿勢を見せていたヒル次官補だが、全協議終了後の会見では、「極めてビジネスライク、かつ具体的な話し合いとなり、非常に生産的な協議だった」と述べ、年内の第2段階措置達成を楽観視する姿勢を見せた。

 ただ、北朝鮮の核施設無能力化の手段に関する話し合いに終始した協議は、当初の見通しどおり何らかの合意に至ることはなく、ヒル次官補によれば、各国が協議で出された提案を持ち帰り、これから検討することになるという。

次回の6か国協議は9月初頭に北京(Beijin)で開催される予定。これに先立ち、米朝および日朝国交正常化作業部会がそれぞれ予定されている。(c)AFP/Peter Harmsen