【7月25日 AFP】「段ボール肉まん」のやらせ報道が発覚した中国で、食品に詰められている具に関する初の品質基準が年内に導入される。英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が24日付で報じた。

 品質基準は中国商業連合会(China General Chamber of Commerce)が作成に当たっており、病原菌などを含んだ具の利用を阻止することが目的だという。製造者に対し、使われている成分をすべて明記することも義務付ける。

 中国の肉まんやパン、ケーキなどの製品には、さまざまな成分の具が使われているが、現在、具に関する国の統一基準はないという。

 チャイナ・デーリーは、「食品に詰める具は、食品業界の重要な成長産業であり、基準導入は必要かつ時宜にかなっている」という中国商業連合会当局者の発言を紹介。この当局者によれば、少しでも異臭がしたり、汚染物質や病原菌を含んだものが1個でも検出されれば、その食品全体に「失格」のらく印が押されることになる。

 ただし、冷凍肉だんごは「構成が複雑」なため、新基準の対象にはならないという。(c)AFP