【7月16日 AFP】サッカー、コパ・アメリカ2007(Copa America 2007)・決勝、アルゼンチンvsブラジル。試合はブラジルが3-0でアルゼンチンを降し大会2連覇を達成し、通算8度目の優勝を飾った。

 ドゥンガ(Dunga)監督がブラジルらしいサッカーを封印して厳しい批判の的となっていたり、ロナウジーニョ(Ronaldinho)やカカ(Kaka)の主力選手を欠いていたがブラジルは、優勝候補で最大のライバルであるアルゼンチンを3-0で圧倒し大会2連覇を成し遂げた。

 前半4分に決勝戦を出場停止となったジルベルト・シウヴァ(Gilberto Silva)に代わってキャプテンマークを巻いたエラーノ(Elano)からのパスを受けたジュリオ・バプティスタ(Julio Baptista)が、ロベルト・アボンダンシエリ(Roberto Abbondanzieri)の守るゴールの隅をつき、今大会3点目を決めブラジルはあっという間に先制した。先制されたアルゼンチンは5分後に、ファン・ロマン・リケルメ(Juan Roman Riquelme)がファン・セバスティアン・ベロン(Juan Sebastian Veron)がスペースに頭で落としたボールを左足でシュートを放ったがブラジルのGKドーニ(Doni)に阻まれた。

 その後、両チームのGKがファインプレーを見せたが、運はブラジルに傾いた。前半40分にブラジルのダニエル・アルヴェス(Daniel Alves)の挙げたクロスボールをクリアしようとした代表115試合目を迎えたアルゼンチンのロベルト・アジャラ(Roberto Ayala)が悪夢とも言えるオウンゴールを決めてしまい、ブラジルは前半終了時点で2-0とリードを奪った。

 後半になってもアルゼンチンのツートップ、カルロス・テベス(Carlos Tevez)とリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、組織化されたブラジルのアレックス(Alex)とジュアン(Juan)の堅いセンターバックに阻まれ続けてしまう。一方のブラジルは、後半14分にヴァグネル・ラヴ(Vagner Love)がフリーで左サイドを抜け出し、アルゼンチンのディフェンダー2人の間に完璧なパスを通し、それを受けたダニエル・アルヴェスが代表初ゴールを決めて3-0とリードを広げた。

 80分にテベスが受けたオフサイドの判定でチャンスを逸した場面は、この日のアルゼンチンを象徴していた。勝てば最多となる15回目の優勝を狙っていたアルゼンチンでだったが、1993年以来の優勝を前回大会と同様にブラジルを相手に落としてしまった。(c)AFP