【7月14日 AFP】(7月16日一部修正)スターバックス(Starbucks)は13日、追放案が持ち上がり話題となっていた北京の故宮(紫禁城、Forbidden City)敷地内にある店舗を閉店した。14日付けの新京報(Beijing News)が伝えた。

 同紙によると、スターバックスは管理当局による施設内商店の再編計画に基づいて同店舗を閉店した。管理当局は故宮のブランド名を付けての営業継続を提案したが、スターバックス側は拒否、自社名での営業継続を希望したという。ただし、14日の時点では両者とも確認していない。

 スターバックスは現在中国内の12以上の都市で190以上の店舗を展開しているが、本店舗はその中でも小規模店舗の1つだった。同店舗は2000年の開店当初から議論の的となっており、2年前には一部の看板を撤去している。

■スタバ追放キャンペーン

 故宮はかつての明および清の皇帝(14-20世紀)の居城で、中国の歴史的遺産の中でも最重要なものの1つ。前年は876万人が来場した。

 今回の問題は今年1月、テレビ局のキャスターを務めるRui Chenggang氏がスターバックスは「故宮の荘厳さを損ない、中国文化を踏みにじる」と述べ、同店舗の閉店を求めるキャンペーンをインターネット上で行ったのが発端となった。

 数千人にのぼるインターネット利用者がこれを支持し、メディアでもこの話題が大きく取り上げられていた。(c)AFP