【5月29日 AFP】(一部更新)米政府は、ダルフール(Darfur)紛争を収拾できないスーダンに対する新たな経済制裁を29日に発表するとともに、国連安全保障理事会(UN Security Council)に新たな対スーダン制裁決議案を提案する。

 米政府高官が28日夜に語ったところによると、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領が29日朝に、スーダンのオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領を非難する声明を発表し、制裁内容も明らかにするという。

 制裁内容は、現行の経済制裁を一段と強化し、スーダンの石油元売りなど新たに31社に対し米国との取引を禁じる内容になるとみられる。

 米政府の今回の決定について、中国政府は「制裁強化によりさらなる圧力をかけるだけでは、紛争解決につながるどころか問題を複雑化させるだけだ」と厳しく非難。英国のトニー・ブレア(Tony Blair)首相は決定を歓迎する姿勢を示し、ダルフールの現状は「容認できるものではなく」、いっそうの圧力が必要だと語った。(c)AFP