【5月29日 AFP】国連(UN)は28日、イスラム原理主義勢力タリバン(Taliban)とアフガニスタン国軍および多国籍軍との戦闘による、今年の一般市民の死亡者が380人に上ったと報告した。

 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)の人権問題代表Richard Bennett氏は「今年1-4月だけで一般市民320-380人が死亡した」と発表した。

 この数字には、多国籍軍および自爆テロを含むタリバンの攻撃による死亡者が含まれている。

 カブール(Kabul)で行われた記者会見でBennett氏は、そのほか数百人が負傷したと述べ、また「死傷に加え、一般市民はほかのさまざまな理由で被害を受けている。彼らは国内避難民(internally displaced personsIDP)となることを強いられ、財産は破壊された」と付け加えた。

 同氏はさらに、反政府勢力に対する米軍および北大西洋条約機構(NATO)軍主導の軍事作戦の増加に加え、タリバンによる攻撃も2006年に比べて増加していると強調した。(c)AFP