【5月26日 AFP】大統領府によると、アフメト・ネジデット・セゼル(Ahmet Necdet Sezer)大統領は25日、議会で可決した憲法改正案に拒否権を行使した。この改正案は今月7日、与党公正発展党(Justice and Development PartyAKP)により議会に提出されたもので、大統領公選制などが含まれている。

 改正案では国家体制の変革が求められているが、セゼル大統領はこれに対し「正当で受諾可能な理由も、また必要性もない」と声明で述べた。

 同法案は見直しが求められ国会へと差し戻されたが、変更なく再度議会で可決された場合、大統領はそれを承認するか、または国民投票で是非を問わなくてはならない。

 セゼル大統領は、「この改正案は議会制度からの逸脱を招き、このような短期間で、十分な議論もなく成立してしまったら取り返しのつかない大問題となる」と主張する。(c)AFP