【モスクワ/ロシア 16日 AFP】コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice) 米国務長官は15日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談し、米国が東欧諸国においてミサイル防衛システムの配備を計画していることについて議論が交わされたが、具体的な進展はないままに終わった。

 米国はポーランドやチェコなどにおいてミサイル防衛システムの建設を計画しているが、ロシアがこれに強く抗議していることから、両国間の緊張は高まっていた。今回の会談では、両国間における緊張緩和への努力で合意した。

 また、ロシアの同盟国セルビアでのコソボ州独立問題についても議論が交わされたが、打開策は見いだせないままに終わった。

 会談後にライス長官は記者団に対して、「米国の安全保障ついては他のどの国にも介入する余地はない」と述べ、自国の防衛政策に反対するロシアの立場に譲歩するつもりはないとの見解を示した。

 写真は握手を交わすライス長官とプーチン大統領(モスクワ、2006年10月21日撮影)。(c)AFP/PRESIDENTIAL PRESS SERVICE/ITAR-TASS