【ロサンゼルス/米国 11日 AFP】ロサンゼルスを拠点に慈善活動を推進している公共共同チャリティー基金「The Giving Back Fund」が行った調査で、米国のトークショー司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)が最も寛大な慈善家に選ばれた。ウィンフリーは昨年、5000万ドル(約60億550万円)以上をチャリティー団体に寄付している。

■「慈善活動に最も貢献している30人」
 
 「慈善活動に最も貢献している30人(Giving Back 30 list)」を選んだ同調査によると、現在53歳のウィンフリーは複数のチャリティー団体に昨年だけで合計約5000万ドルを寄付している。

 次いで第2位には、デザイナーのジェフリー・ビーン(Geoffrey Beene)が選ばれた。同氏は、ニューヨークのメモリアル・スローン・ケタリング癌センター(Memorial Sloan-Kettering Cancer Center)の治療研究所に4400万ドル(約52億7700万円)を寄付している。

 第4位は人権擁護団体や環境保護団体などに1200万ドル(約14億3880万円)弱の寄付を行った女優のバーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)。第5位はスポンサーとなっているチャリティー団体に950万円(約11億3900万円)を寄付したプロゴルファーのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)。

カリスマ主婦として有名なマーサ・スチュアート(Martha Stewart)はニューヨークのマウント・サイナイ病院(Mount Sinai Hospital)に500万ドル(約5億9950万円)を寄付して7位、女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)と俳優ブラッド・ピット(Brad Pitt)は240万ドル(約2億8771万円)の寄付で11位。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーは主に、ナミビアの学校や「国境なき医師団(Doctors Without Borders)」、子供支援団体 「Global Action for Children」などの機関に寄付している。

■あのミュージシャンや元スポーツ選手も

 第12位には、国際人権監視機関アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)に200万ドル(約2億3974万円)を寄付した俳優のニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)。

他にも、元ビートルズ(Beatle's)のポール・マッカートニー(Paul McCartney)、元プロゴルファーのアーノルド・パーマー(Arnold Palmer)、元プロテニスプレーヤーのアンドレ・アガシ(Andre Agassi)、俳優のデンゼル・ワシントン(Denzel Washington)、ランス・アームストロング(Lance Armstrong)、ドリー・パートン(Dolly Parton)やエリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)などの名前が挙がっている。

 選ばれた30人のリストは同基金の公式ウェブサイト 「www.givingback.org」に掲載されている。写真は、2月25日に行われた第79回アカデミー賞(79th Academy Awards)授賞式後のヴァニティ・フェア(Vanity Fair)が主催のパーティに登場したオプラ・ウィンフリー。(c)AFPPHOTO/RICH SCHMITT