【カイロ/エジプト 2日 AFP】安倍晋三首相は2日、中東歴訪の最終訪問国エジプトの首都カイロ(Cairo)に到着した。エジプトのホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)大統領と初の首脳会談に臨む。

 安倍首相は初の訪米でジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領とキャンプ・デービッドでの首脳会談を終えた後、中東へ移り、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、カタールを訪問。カタールの首都ドーハ(Doha)からカイロ入りした。

 ムバラク大統領は1999年に来日したことがあるが、安倍氏の首相就任以後は初の会談となる。外務省高官によると議題は、日本・エジプト両国の政界・経済界の指導者、社会的リーダー間の対話促進について主に取り上げられる。

 また、イラク情勢の安定化に関する最近の試みやイランの核開発問題をめぐる対立、パレスチナ-イスラエル問題を中心とする中東和平プロセスなどに関しても言及される見通しだ。3日から4日には、エジプト国内のリゾート地シャルムエルシェイク(Sharm el-Sheikh)で、イラク安定化会議が開催され、国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国5か国、主要8か国(G8)、イラクの周辺国の代表たちが出席する。

 そのほか、日本政府による対エジプト経済援助も議題となる見込みだ。エジプトは日本にとって中東最大の被援助国で、2004年末までに総計6534億ドル(約78兆4342億円)の経済援助を受けている。

 写真は、同日、カイロで安倍首相を歓迎するムバラク大統領。(c)AFP/AMRO MARAGHI