【シドニー/オーストラリア 26日 AFP】米国のラップスター、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg、35)がオーストラリアへの入国を拒否されるという事態が起こった。ケビン・アンドルーズ(Kevin Andrews)移民・市民権相が26日、明らかにした。

 スヌープ・ドッグは、今週末に同国で開催されるMTVオーストラリア・ビデオ・ミュージック・アワード(MTV Australian Video Music Awards)に出席する予定だった。しかし、入国に必要な人格検査で拒否され、入国ビザも取り消されたという。

「彼(スヌープ・ドッグ)は、これまでにも複数の有罪判決を受け、つい2週間前にも懲役5年、執行猶予付き保護観察の実刑判決を受けている」アンドルーズ移民・市民権相は語った。

「さらに彼は、ヒースロー(Heathrow)空港で人々に囲まれ騒ぎを引き起こしたとして、英国への入国も拒否されています」

「彼はこの国に望まれる人物ではないと思います」

 さらに同相は、うわさにもなっているスヌープ・ドッグとギャングとの関連性も、今回の入国拒否の理由の1つとなったことを明かした。

「この人物(スヌープ・ドッグ)は、殺人や強盗、薬物取引を行うロサンゼルスギャングの一員でした。そして、現在も関連があることは明らかです」

 かつては流刑地として、多くの犯罪者が送られたオーストラリアは現在、保守派のジョン・ハワード(John Howard)首相の元で、厳しい入国管理を行っている。

 写真は2006年アメリカン・ミュージック・アワード(2006 American Music Awards)に出席した際のスヌープ・ドッグ(2006年11月21日撮影)。(c)AFP/Robyn BECK

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