【バンコク/タイ 12日 AFP】北部チェンマイ(Chiang Mai)で、プミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王の肖像にスプレー式塗料を噴射したとして逮捕され、不敬行為として前月に懲役10年の判決を言い渡されたスイス人男性に、国王が恩赦を与えた。タイ検察側が12日、明らかにした。

 チャンマイ市内で会見したPanu Kwanyuenチェンマイ県検事総長は、「2、3日前に彼に恩赦が与えられたことを知った。男性は釈放はされるが、タイからは国外退去させられるだろう」と発表した。

 国王に対する不敬罪で3月29日に有罪となったのは、スイス国籍のOliver Jufer被告(57)。前年12月、酒に酔い国王の肖像数枚にスプレー式塗料を噴射したとして逮捕された。国王の尊厳を損なう5つの罪について認めたため、当初の判決懲役20年から刑期が10年短縮されていた。

 写真は3月29日、チェンマイの裁判所に到着したOliver Jufer被告。(c)AFP