【ワシントンD.C./米国 11日 AFP】米国政府は10日、パレスチナ自治区の治安部隊強化のため5900万ドル(約70億円)の資金を提供する。米議会は当初反対したものの撤回、賛成に回った。同治安部隊はパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長を支持する組織。

 全体のうち4300万ドル(約51億円)は治安部隊における軍備増強(装備と訓練)経費に充当し、残りの1600万ドル(約19億円)はイスラエルとガザ地区(Gaza Strip)を結ぶ輸送路のインフラ整備と治安改善経費に充当する。

 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は当初、訓練、車両整備などの支援資金として8600万ドル(約102億4000万円)を要求していた。

 写真は、演説中のアッバス議長の警護に当たる治安部隊員(2006年11月11日撮影)。(c)AFP/AWAD AWAD