【パリ/フランス 30日 AFP】2000年シドニー五輪の競泳で3つの金メダルを獲得し2004年のアテネ五輪では2つの金メダルを獲得したイアン・ソープ(Ian Thorpe、オーストラリア)氏は、2006年に行われた禁止薬物(ドーピング)検査で、テストステロンと禁止されているホルモン剤の2種類の陽性反応が検出されていたとフランスのレキップ(L'Equipe)紙がウェブサイト上で報じた。

 ソープ氏は現役を引退する2006年の11月までに、五輪で5つの金メダルを獲得し、23度の世界記録を樹立するなどスポーツ界のスター的存在であった。しかし、同紙によると、テストステロンと黄体形成ホルモンの値が異常に高かったと伝え、またオーストラリア・アンチドーピング機構(Australian Sport Anti-Doping Authority:ASADA)は、調査結果は知っていたが証拠が不十分とて調査に着手しなかったが、国際水泳連盟(FINA)は、再調査するようにスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for Sport:CAS)に訴えを起こしているとしている。

 写真は、記者会見に臨むソープ氏。(2004年3月28日撮影)(c)AFP/GREG WOOD