【モスクワ/ロシア 30日 AFP】ロシア連邦会議(上院)の議長は30日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の任期延長を支持する動きの一環として、「大統領任期を2期までとする制限を廃止すべきだ」と提案した。

 セルゲイ・ミロノフ(Sergei Mironov)上院議長は同日の議会内で、「(任期制限)について必要かどうか検討することを提案したい。多くの、数百万人の国民が、この基準の改定を訴えている」と発言。この発言の様子はテレビで放映された。ミロノフ議長は、任期を3期とすること、また1期を現在の4年から5年ないしは7年へ延長することも提案。

 プーチン氏は2000年に大統領に就任。現在のロシア憲法下では、大統領の連続3期続投は許されておらず、プーチン大統領は来年、辞任しなければならない。現在もプーチン氏の支持率は高く、一部の有力州知事から3期目の続投を願う声があがっている。次期大統領選挙は2008年3月2日に予定されている。

 ミロノフ議長は親プーチン派政党「公正なロシア(A Just Russia)」の党首。同党は2006年、与党「統一ロシア(United Russia)」の支持層を補完する目的で、政府の支援を受けて創設された。

 写真は、連邦会議で談話するミロノフ上院議員(右)とプーチン大統領(2005年9月5日撮影)。(c)AFP/PRESIDENTIAL PRESS SERVICE/SERGEY ZHUKOV