【ニューヨーク/米国 29日 AFP】航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)は28日、新型旅客機787ドリームライナー(787 Dreamliner)を7月8日に公表、テスト飛行を8月に行い、2008年5月に納品を開始すると発表した。

 ボーイングの広報担当者によると、787ドリームライナーの一般公開は北西部ワシントン(Washington)州エバレット(Everett)の組み立て工場で行う予定。

 ボーイングは787ドリームライナー・プロジェクトを2004年4月に発表して以来、世界39の航空会社から391機を受注。売上高は定価計算で750億ドル(約8兆7700億円)に達し、同社は史上最大の商業的成功を収めた。

 787ドリームライナーの受注に生産が追いつかない状態であることから、今後新規発注した場合の納期は早くても2013年になる見込み。2006年受注ベースの数字によると、ボーイングは787ドリームライナーの成功で、ライバルのエアバス(Airbu)に代わり世界最大の航空機製造メーカーに返り咲いた。

 一方のエアバス側は、787ドリームライナーの対抗機A350の発売まで、さらに5年かかる見通しだ。

 写真は、ボーイングが公表した787型機のイメージ画像(2005年1月28日提供)。(c)AFP