【東京 26日 AFP】フジテレビジョンは26日、ライブドアに対し約345億円の損害賠償を求める訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。

 フジテレビは2005年、ニッポン放送の買収をめぐりライブドアと2か月の交渉の末、ライブドアが実施した第三者割当増資約440億円(ライブドア株の12.75%)を引き受け、ライブドア株式1億3374万株を約440億円で取得した。しかし翌2006年、ライブドアに対する証券取引法違反による強制捜査が開始され、株価が急落。また、有価証券報告書の虚偽記載等が発覚し、ライブドア株は上場廃止された。

 フジテレビでは上場廃止前、USENにライブドア株を約95億円で売却していたが、今回の訴訟では差額の損失分、345億円の賠償を請求するとしている。

 同社の声明によると、ライブドアに対し差損分支払いを求めてきたが応じられず、23日に東京地方裁判所がライブドアに有罪判決を下したことから、訴訟に踏み切ったとしている。前週、東京地裁はライブドアの前社長堀江貴文被告に対しても、懲役2年6月の実刑判決を下している。

 写真はフジテレビの日枝久会長(2005年3月8日撮影)。(c)AFP/Kazuhiro NOGI