【ホーチミン/ベトナム 15日 AFP】米オスカー女優アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)が15日、ホーチミン市内の孤児院から3歳の男の子を正式に養子に迎えことを同孤児院が明かした。

 ジョリーはパートナーである俳優ブラッド・ピット(Brad Pitt)との間に養子2人と実子1人をもうけている。

■職員が語る、家族の対面

 ジョリーは、カンボジアから養子に迎えた5歳のマドックス(Maddox)くんと共に孤児院を訪れた。同所に勤務するNguyen Van Trung氏は「たった30分ではあるが、2人と3歳の男の子Pham Quang Sangくんとの対面は感動的だった」と語った。

 「目の前に見知らぬ人が現れたので、男の子は泣いてしまいました。ジョリーは会えたことに感動した様子で2人して男の子を安心させようとしていました」

 「約20人の子どもや職員たちが、新しい親子を祝福しました。ジョリーは子供たちから花束を贈られました」

■名前は「Pax Thien」くん

 Trung氏によると、ジョリーはSangくんに「Pax Thien」という新しい名前をつける予定があるとのこと。これはラテン語の「平和」とベトナム語の「天国」という言葉を組み合わせたものだ。

 ホーチミン市人民委員会が正式に認めたこの養子縁組のために、簡単なセレモニーが行なわれた。「ジョリーは、この子を養子に迎えることに同意すると言いました」とTrung氏。それからSangくんをジョリーの元へと連れて行き、覚書に署名してもらったという。

 3人は、現地時間15日の10時に養子縁組みの法的手続きのため、市内の法務局に到着。そこで正式に養子縁組が確定されることになる。 

 写真は同孤児院を出発するジョリー。(c)AFP