【東京 14日 AFP】15日から東京・横浜・大阪で開催される「フランス映画祭2007(French Film Festival 2007)」のため、仏代表団団長として女優のカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)が10年ぶりの来日を果たし、仏映画をアピールした。

 14日に在日フランス大使館で行われた記者会見に出席したドヌーブは、欧州映画の独自性をたたえ、仏映画の優れた点を強調した。

 ドヌーブは「香港や韓国にも素晴らしい製作者たちはいます。しかし欧州映画、中でもフランス映画はまったく違うものだと私は考えます。情緒に訴えかけ、多くを語り、多くを描写し、愛についての普遍的な内容を表現している映画なのです」と述べ、日本でより多くの仏映画が配給されるよう訴えかけた。

 退屈した若妻が夫に内緒で高級売春宿で働き始めるというストーリーの「昼顔」(1967年)など多くの出演作品で知られるドヌーブは今年63歳になる。過去数回日本を訪れているが、今回の来日は1997年以来10年ぶり。日本は変わったかという質問に対し「道で人々がお互いの顔を見ていることが少なくなったように感じた。みんな携帯電話に夢中ですね」と答えた。最近の調査では、携帯電話を1日3時間以上使っている日本の若者は3人に1人の割合にもなるという。

 写真は、同日、記者会見に臨むカトリーヌ・ドヌーブ。(c)AFP/KAZUHIRO NOGI