【ロサンゼルス/米国 28日 AFP】「トレーディングカード界のモナリザ」と称される貴重な野球カード「T206 ホーナス・ワグナー(Honus Wagner)」が27日、過去最高の235万ドル(約2.8億円)で売買された。この売買を担当したオークション会社「SCP Auctions」が伝えた。購入者は米カリフォルニア州の収集家だという。

 「T206ホーナス・ワグナー」は、1897年に米たばこ会社がタバコの箱の中に景品として入れた500以上の野球カード・シリーズのうちの1つ。現存するカードの中ではもっとも高価なものとされており、トレーディングカード界ではもはや伝説的存在。

 このカードは過去20年間に4回売買されている。2000年には126万5000ドル(約1億5千万円)で取引きされ、今回はその2倍近くの価格に跳ね上がった。前回の持ち主は、引退したアイスホッケーのスター選手ウェイン・グレツキー(Wayne Gretzky)だった。
 
 ホーナス・ワグナーは米メジャーリーグの名遊撃手で、1936年に初の野球殿堂入りに選ばれた5人の選手の中の1人。

 写真はニューヨークのサザビーズ(Sotheby’s)で行われたオークションに出品された野球カード「T206ホーナス・ワグナー」(2005年6月3日撮影)。(c)AFP/Stan HONDA