【コロンボ/スリランカ 27日 AFP】東部バティカロア(Batticaloa)で27日、反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」による砲撃で、視察中の外国人外交官3人ほかが負傷した事件について、LTTEが「深い遺憾の意」を表明した。一方で、「戦闘地域に外交官らを案内し、彼らの命を危険にさらした責任はスリランカ政府にある」と述べ、政府の批判した。

 政府軍の軍用ヘリコプター2機に搭乗して外交官らが同地域に進入することを、LTTE側はスリランカ政府からも視察団側からも知らされていなかったという。バカティロアは先月の戦闘で政府軍が制圧、現在はスリランカ空軍が占拠している。

 LTTEによると、国連(UN)高官がLTTE側に連絡を取り、2機のヘリコプターに外交官が同乗していることが判明し、砲撃を停止したという。外国人の生命を脅かしたのは政府軍であるとLTTEは非難した。

 写真は、負傷した米国のロバート・ブレーク(Robert Blake)大使(左)。2006年10月9日、コロンボ(Colombo)の和平協議でノルウェーのHans Brattskar大使と。(c)AFP/Sanka VIDANAGAMA