【コロンボ/スリランカ 27日 AFP】東部バティカロア(Batticaloa)で27日、反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」によるとみられる砲撃で、同地を視察で訪れていた外国人外交官ら2人を含む12人あまりが負傷した。

 視察団に同行した政府高官が電話でAFPに語ったところによると、負傷したのは米国のロバート・ブレーク(Robert Blake)大使とイタリア人外交官のプリオ・マリアーニ(Prio Mariani)の2人。同地の空軍基地を軍用ヘリコプターで離陸しようとしたところ、砲弾2発が着弾、その破片で負傷したという。

 病院関係者の話では、頭部を負傷したマリアーニ氏は他の負傷者11人とともに地元病院に収容された。軽傷だったブレーク米大使は、すでにコロンボに戻ったという。

 バティカロアはLTTEの活動拠点の1つだったが、先月の戦闘で政府軍が同地を制圧した。コロンボ(Colombo)駐在の外交官らを中心とした視察団は、政府高官から現地状況の説明を受けるため現地を訪れていたという。

 写真はインドのムンバイ(Mumbai)で、企業経営者向けのエイズ対策セミナーに参加するブレーク大使(2005年7月8日撮影当時はインド大使館勤務)。