【ダッカ/バングラデシュ 26日 AFP】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)のオフィスビルで火災が発生し、ビル上層階に取り残された数百人の救出活動が賢明に続けられている。現在までのところ少なくとも2人の死亡が確認された。

 警察および市当局筋によると、ひとりは40歳の女性で、6階にあった事務所から飛び降りて死亡した。もうひとりはShamrita病院に搬送された後、死亡した。そのほか市周辺の病院に数十人が重度のやけどで収容された。

 地元警察のJane Alam署長は「建物内にまだ数百人が取り残されていることが心配だ」と述べた。同ビル内にはメディア関連の企業が多数入居しており、平日には通常、2000人以上が勤務しているという。

 ダッカ市消防署のSalim Bhuiyan署長によると、消防士、軍の救援隊、警官計数百人が動員され、消火活動にあたっている。「しかし、ビルには適切な消火施設がないため、突撃状態だ」。

 目撃者によると、軍の救援隊はヘリコプターと簡易はしごを使用して屋上に近い13階から数十人を救出しようとしたが、炎の壁と遭遇し、完全なパニック状態となっている。

 写真は、消火にあたる消防隊員とそれを見守る人々。(c)AFP/FARJANA K. GODHULY