【ミラノ/イタリア 25日 AFP】17日から開催されている07/08年ミラノコレクションも残すところあと2日となった。会期7日目には、古典的なセクシースタイルが本格的に復活。ヴェルサーチ(Versace)は身体の持つ曲線美を際立たせるようなドレスを発表し、ジャンフランコ・フェレ(Gianfranco Ferre)はしなやかな布地でボディラインを包み込んだ。

■ヴェルサーチ(Versace

 無駄無くボディに添う完璧なシルエットを実現させたのは、秀逸なカッティング技術だ。滑るようにランウェイを闊歩するモデルたちは、光沢感のある黒や白のミニ丈ドレスに身を包む。冬のどんよりした気候を吹き飛ばすような明るいグリーン、赤、青のアイテムも登場。

 選び抜かれたファーは、艶やかな光を放つ。ドナテッラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)は上質なチンチラを、ゆったりとしたコートの襟や袖にあしらった。銀色のクロコダイルレザー製コートは、喉元まで伸びるジッパーがアクセントに。胸元や背中が深く開いたロングドレスには、スクエア型の装飾が施された。ワンスストラップやベアトップのドレスは、モデルの動きに合わせて裾がふわりとひるがえる。色は、プラム、赤、ベージュ、グレー。

■ジャンフランコ・フェレ(Gianfranco Ferre

 イブニングドレスには、光沢感の美しいテキスタイルを使用。太幅のリボンベルトやウエスト部分を飾るギャザーも目立った。ぴったりと体に沿うようなドレスは、シルバーやゴールドの切り返しがアクセントに。ショーのフィナーレにはモデルとして歌手のスキン(Skin)が登場し、会場を盛り上げた。

■ミッソーニ(Missoni

 ミッソーニは、定番のジグザグ模様やストライプにゴールドやシルバーの糸をプラス。柵のように編み上げたユニークなレザーを、ウエスト部分にかぶせた。グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)の絵画にインスパイアされた色づかいにも注目だ。

■ディースクエアード(Dsquared2

 双子のデザイナー、ディーン・ケイティン(Dean Caten)とダン・ケイティン(Dan Caten)が手掛けるディースクエアードは、ステージに巨大なケージを出現させた。艶感のあるレザートップスにはお得意のデニムをコーディネート。ハードな印象のワードローブには、ショッキングピンクやブルーといった鮮やかな色彩が差し込まれた。

写真は、ジャンフランコ・フェレの新作を披露するモデル。(c)AFP/PIERRE VERDY